●がんの放射線治療
放射線治療の現状
国公立大学で放射線治療学の講座があるのは、13大学だけで、専門医は全国に500人ほどしかいません。
若い放射線治療医を育てていくことが急務になっています。
乳がんの治療法として、
1 片側の乳房をすべて手術で取り除く。
2 患部を小さくとる。
3 患部を小さく取って放射線当てる。
以上の三つを比較した米国の研究では、生存率は一緒でした。
再発率は、放射線を使った3の方が、2の3分の1以下になりました。
子宮がん、前立腺がん、食道がん肺がんなどでも、生存率は手術に匹敵するという結果が出ています。
ただ、悪性黒色腫、骨肉腫は、放射線がたいへん効きにくい。
新しい放射線治療も生まれています。
「小線源治療」にも新たな治療が出てきていますし、「粒子線治療」「定位放射線治療」という治療も始まっています。
新しい小線源治療の代表例が、永久的に放射線が出る。ヨウ素125を入れたカプセルを体内に埋め込むものです。
米国では、前立腺がんの治療法として、日帰り手術で盛んに行われています。
普通の放射線を体の深いところにあてるには、複数の方向から、何回も照射する必要があります。
粒子線や定位放射線は患部に集中的に充てられるため、副作用を押さえられます。
放射線治療には病巣を正確に診断しないと、きちんとした治療ができません。オペレーターの腕に左右されずに、最適な照射をしてくれるような装置の開発が、またれます。