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最新記事【2007年08月08日】

放射線治療の現状
国公立大学で放射線治療学の講座があるのは、13大学だけで、専門医は全国に500人ほどしかいません。
若い放射線治療医を育てていくことが急務になっています。

乳がんの治療法として、
1 片側の乳房をすべて手術で取り除く。
2 患部を小さくとる。
3 患部を小さく取って放射線当てる。
以上の三つを比較した米国の研究では、生存率は一緒でした。
再発率は、放射線を使った3の方が、2の3分の1以下になりました。

子宮がん、前立腺がん、食道がん肺がんなどでも、生存率は手術に匹敵するという結果が出ています。
ただ、悪性黒色腫、骨肉腫は、放射線がたいへん効きにくい。
新しい放射線治療も生まれています。

「小線源治療」にも新たな治療が出てきていますし、「粒子線治療」「定位放射線治療」という治療も始まっています。
新しい小線源治療の代表例が、永久的に放射線が出る。ヨウ素125を入れたカプセルを体内に埋め込むものです。
米国では、前立腺がんの治療法として、日帰り手術で盛んに行われています。

普通の放射線を体の深いところにあてるには、複数の方向から、何回も照射する必要があります。
粒子線や定位放射線は患部に集中的に充てられるため、副作用を押さえられます。

放射線治療には病巣を正確に診断しないと、きちんとした治療ができません。オペレーターの腕に左右されずに、最適な照射をしてくれるような装置の開発が、またれます。

抗がん剤による薬物療法は、外科治療や放射線治療と並び、がん治療の3本柱の一つです。
外科治療と放射線治療は、早期がんや局所進行性がんなど局所的な治療に向きます。

これに対して薬物療法は、一点を起こしているがん、つまり全身に対する治療です。
抗がん剤の歴史は60年余と長くはありませんが、この間、代謝拮抗剤や白金化合物など、数多く開発されました。
抗がん剤は、手術の前後で補助的に投与する方法もあります。
乳がん、大腸がん、非小細胞肺がん、胃がんでは、この補助的化学療法が確立しています。

抗がん剤による延命や生活の質の向上も、肺がん、乳がん、胃がん、大腸がん、卵巣がんなどで認められています。
大腸がんでは、90年代に12カ月だった延命効果が、薬の開発が進んだ。2006年には、約2倍の25カ月に伸びました。
抗がん剤は、効果が出る投与量と副作用が出る量の差が小さく、使い方が難しいのですが、吐き気などの副作用を抑える薬剤も出て、
大きく進歩しています。

21世紀の抗がん剤は、正常細胞をも殺す薬から、がん細胞を無制限に増殖させる分子を抑える。分子標的薬が中心になっています。
今後は、薬物療法を入院しなくても受けられる。外来治療のシステムが広がり、生活の質を高める治療になるでしょう。

1890年、海外で乳がんの手術が始まりました。日本では、華岡青洲が、それより早い時期に、乳がんの手術をしています。
日本人は早くからがんの外科治療手がけているのです。

手術は、機能や美容のことを考え、切り取る部分をできるだけ小さくする方向に進んでいます。
例えば肺がんでも、がんが小さければ肺を全部切るようなことはありません。
今は、あらかじめコンピューター断層撮影で見ながら、がんの部分に色素などで印をつけておいて、がんの部分だけをくさび状に小さく切り出す手術へと進んでいます。

さらに進んで、最近は、内視鏡でお腹の中を観察しながら手術することが増えています。
開腹手術に比べて、手術のあとはとても小さくてすみます。
テレビ画像を見ながら、手術しますので、Cが患者さんのほうを見ていないと「どこを見て手術しとるのかな」と思われるかもしれませんが、
内視鏡の先の様子を、モニターで確認しているのです。

この手術は、熟練を要するので、学会で手術する。医師の認定をしています。
もっと進んで手術をするロボットも登場しています。外科医が操縦装置を5ミリ動かすと、ロボットの手が1ミリ動く仕組みなので、細かい操作ができます。
今後このようなロボットが、増えてくるものと考えられています。

がんとがんの予防について

不治の病といわれたガンですが、今は治療法の確立や早期発見で生存率が高くなっています。しかし全て完治するわけではありません、がんの種類や予防について書いています。 参考になれば幸いです。