がんを予防するために普段から気を付けるべきことは何でしょう。
田島和雄氏
第1にたばこを吸わないことです。喫燵者は肺がんになる確率が非喫煙者に比ベ5倍に増えます。酒を控え、バランスよい食事に心がけ、週2回ぐらい30~40分運動する習慣をつけることも重要。ストレスを回避する方法も考えて下さい。笑いは免疫力を高めます。1日10回声をあげて笑う。一般的ですが大切なことです。
垣添忠生氏
私はなるべく野菜と果物は寝食とり、1日1万歩歩きます。帰りは1駅前に降りて歩くなど工夫しています。検診は40歳以降、毎年受けていますが、がんが2回見つかりました。最初は大腸がん。便潜血が陽性でしたが、忙しく、まったく症状もなかったので放っておいたら、翌年また陽性。内視鏡検査の結果、ポリープが三つあり、一番大きなものからがんが出ました。もう1回は腎臓がん。泌尿器科の専門ですが自分では気付きませんでした。幸い、早かったので治せました。がんは最初は症状がない。検診は非常に重要です。
有効性がはっきりしている検診にはどんなものがありますか。
PET(陽電子放射断層撮影)の有効性は。
PETは診断の段階でがんを特定するには有効ですが、検診で有効かどうかはまだ十分なデータはありません。女性では乳がんと子宮がんの検診が大切。乳がんはマンモグラフイーと視触診が有効です。 子宮頸がんは最近、若い人に増えています。これらは2年に1度は受けてほしい。ほかに大腸がんと胃がんは検診の有効性が確かめられています。
3つの治療法、どう使い分ける?
各診療科が連携して進める
手術、抗がん剤、放射線治療をどう使い分ければいいでしょう。
今岡真義氏
私は基本は手術でがんを取ってしまうことと思っています。ただ、その人の全身状態やがんの状態によって、放射線や抗がん剤など色々なものを組み合わせた治療になります。
福岡正博氏
要はチーム医琴従来は診療科ごとに医療が行われてきましたが、今は違います。内科、外科、放射線科、看護師を加え、患者さんごとに治療方針を決めていきます。
井上武宏氏
放射線は各診療科から依頼があって診瘡に入る、というのが従来でしたが、最近は泌尿器科では前立腺センターをつくって一緒に診察する例もあります。各診療科で連携を密にするようにして進められています。
抗がん剤の副作用は治療後に消えるのですか。
福岡氏
多くはなくなりますが、治りにくいのは神経毒性です。末梢神経を侵してしびれ、摘みを起こすことがあります。なかなか難儀なので、気付いたら担当の先生に相談し、薬を変える必要があります。
今岡氏
患者さんが抗がん剤を使う前に効果があるかどうかに加え、副作用が出るか出ないかをあらかじめ知ることができるような研究も進められつつあります。
セカンドオピニオンについて。いま診てもらっている先生に切り出しにくい、という声もあります。
福岡氏
いまは他の医療機関を紹介すると紹介した側にも診貯報酬が付くようになっているので、積極的に紹介してもらえると思います。頗躇することはありません。それで変な顔をする医師だったら、そこでの治療はやめたほうがいいと思います。